もう耳が痒くて痛くて。。。寝ていても目が覚めちゃうくらいひどかったから、ママさんにアニーの先生のところに連れて行ってもらったんだけど。。。
耳が病気になってるって言われちゃったよ。。。
『。。。。。。』
エマはもともと右側の耳が汚れやすいんだけど、そっちの耳の中に面皰ができちゃったみたいで。。。それに気が付かなかったパパさんが耳クリーナーで掃除してくれていたんだけど、それが良くなかったみたい。
アニーの先生にお薬を塗ってもらって、注射してもらってきたよ。
『このお薬で早く治るといいな。』
パパさんに『ごめんね。』って言われたけど、エマの耳をきれいにしようと思ってやってくれたんだから、パパさんは全然悪くないよ。
でも、お店で売っている耳掃除用のクリーナーの中には、アルコールとかワンコにとってよくないものが入っているものがたくさんあるから、気をつけないといけないんだって。パパさんとママさんは真剣に先生のお話を聞いていたよ。
エマたちワンコが使うクリーナーも、人間用のクリーナーと同じくらい安全なものを作ってほしいな。
注射のせいでなんだか眠くなってきたよ。。。
『早く治るようにたくさん寝なきゃ。。。ね。。。』
ここは舎人公園ドッグランのベンチ下。でも、別に隠れてるわけじゃないよ。
『エマはこのベンチの下が好きなんだよ。』
パパさんは『エマはすぐベンチの下に逃げ込むんだから。。。』って言うし、ママさんは『家政婦は見た!みたいだね。』って笑うけど、全然違うよ。エマはこの場所が気に入っているからここにいるだけなんだよ。
『はしゃいで走り回るのはエマのキャラじゃないし。。。』
そこの柱にみんなチーしにくるから、ずっと見てると面白いしね。
『でも、確かにこれは家政婦は見た!みたいだなぁ。。。』
でも、ドッグランに来たからって、走り回らなくちゃいけないって決まりはないでしょ?
『エマにはエマの楽しみ方があるんだよ。』
こうやって沈んでいく夕日をベンチの下から眺めるのも、なかなか良いもんだよ。
『明日も晴れるかなぁ。。。』
でも、このままだと新しいカメラを持ってきたパパさんがかわいそうだからちょっとだけ。。。
『一回だけだからねっ!!』
今日は土曜日でパパさんはお休み。最近、お休みのたびにカメラばかりいじっているパパさん、今日はモノクロでエマを撮りたいんだってさ。
『寝てたのにまたパパさんの写真撮影に付き合わされたよ。。。』
はい、じゃあちょっと大人っぽい感じをやってみるね。
『良い感じじゃない?』
じゃあ次、ちょっと眠そうな感じね。
『まぁ、リアルに眠いから。。。』
次、遠くを見つめる感じ。。。
『これはいつも素でやってるから問題ないね。』
パパさん、どう? 満足した?
エマ、もう疲れたよ。。。
『えっ? この写真が一番良かった? それってどういうこと?』
今日は日曜だから、舎人公園に行こうってパパさんと約束してたのに、『今日は曇ってて寒いし、雨も降りそうだから、また来週にしよう。。。』だって。。。
せっかく楽しみにしてたのになぁ。。。つまんないの。。。
でも、新しいカメラでドッグランで遊ぶエマを撮ろうって張り切ってたパパさんも淋しそう。。。しょうがないな。。。エマが元気付けてあげないと。。。
『ほらっ!パパさん、早くお散歩行くよ!! いつものコースでね。』
パパさんは、『人生の9割は辛いこととか困難なことでできてるんだ。』なんていつも言ってるけど。。。
でもね、パパさん。エマはいつもこう思っているんだよ。
『お気に入りの草のにおいを嗅いだり。。。』
『急に走り出してパパさんを驚かせてみたり。。。』
『散歩の途中でおやつを貰ったり。。。』
『公園でおちゃらけてみたり。。。』
『ベロ~ンってしながら横断歩道渡ったり。。。』
『勝手に電柱のにおいを嗅いでパパさんに叱られたり。。。』
『伸ばしてる毛が結構伸びてきたなぁって感じたり。。。』
『ふと立ち止まって遠くを見つめてみたり。。。』
こんな毎日の普通の出来事がとっても楽しくて嬉しいって。エマはそう思うんだよ。みんな一緒だったら、特別なことをしなくたってエマは幸せなんだよ。
そうやって考えれば、人生の9割が楽しいことって感じるんじゃない?
そしてエマは心から幸せだなって思うとき、こんなポーズをするんだよ。
『今日は曇りでも、来週は絶対晴れるからね。』
どひゃ~っ!なんだなんだ、この雪は!!
まるで雪国だよ、この景色ったらば。
『エマ、こんなにたくさんの雪を見たのは生まれてはじめてだよ。』
という訳で、今日はお散歩はお休みだね。。。
パパさんは散歩に行こうって言うけど、いくらなんでもこれは無理でしょ。。。エマは犬だけど、そこまで雪が好きなわけじゃないし。。。足濡れるの嫌だし。。。
パパさん、そんなことより明日の朝の心配したほうがいいんじゃない?
『なんだか交通機関大混乱の匂いがするよ。』
パパさんがお休みの日、エマはパパさんと一緒に東武ストアにお水を汲みに行くんだよ。このお水はエマが飲んだりママさんがお料理に使ったりするものだから、水汲みは大事な大事なお仕事なんだよ。
『このボトルを持ってね。』
でも、エマはお店の中に入れないからクルマの中でお留守番。。。エマが自分で水汲みできたら、パパさんよりも早くできる自信があるんだけどなぁ。。。
『パパさん、ここはエマが見張ってるから早くお水汲んできてっ!! 早く戻ってこないと条例違反でパパさん捕まっちゃうよ!!』※5分以内に戻ってくるのでたぶん捕まらないと思います(笑)
『ひとりは淋しいから早くお水汲んで戻ってきてね。。。』
5分後、パパさんがお水を持って戻ってきたよ。
『お帰りっ!! お水はちゃんと汲めた?』
エマは自分でお水は汲めないけど、一生懸命お水を汲んできてくれたパパさんにチューしてあげるんだよ。
『お疲れ様。お水重かったでしょ?』
さぁ、ママさんがまってるから早く帰ろう!
『のどが渇いたから、おうちに着いたら新しいお水ちょうだいね。』
今日、エマの住んでいる町にもやっと本格的な雪が降ったよ。
『建物がみんな白くなってきたよ!』
外は白くてきれいだけど、ほんとに寒いなぁ。。。パパさんが散歩に行こうって誘うけど。。。
『エマ、今日のお散歩はパス!』
だって、こんな日に散歩に行ったら足濡れちゃうし。。。あったかいお部屋でのんびりテレビでも見ていたほうが良いってば。
それでもパパさんがしつこく『クルマでちょっとドライブに行こうよ。』って誘うから、仕方なく付き合ってあげたよ。
『でも、ちょっとだけだかんね。すぐに帰るよ。』
『しかしほんとよく降るなぁ。。。』
『ねぇねぇパパさん、すごく降ってきたよ! ちょとやばくない?』
もう帰ろうよ。。。なんだかクルマの中まで寒くなってきた気がするよ。。。ちょっとパパさんのぼうし借りるからね。
『ゆーつーのえっじに似てるって? 誰それ?』
そんなことはどうでもいいから、はやくお家に帰ろうよ!!ママさんもきっと心配してるよ。
『ふぅ。。。やっと帰って来られたよ。こんな日はお家が一番だね。』
エマには前から気になる子がいるんだよ。お散歩のときにたまに会うんだけどね。
それはこの子!
とってもかわいい猫ちゃんでしょ?名前はわからないんだけどね。
だから一度挨拶したいんだけど、ワンコ同士が挨拶するときのルールと同じでいいのかな?
『いつもこうやってちょっとはなれたところから見ているんだけど。。。』
毛がふわふわですごく気持ちよさそう。もうちょっと近づいてみようかな。。。
『あっ。。。行っちゃった。。。』
失敗。。。やっぱダメかぁ。。。一度でいいから、挨拶したいなぁ。。。
『パパさん、猫ちゃんがいるドッグランってどっかにない?』