In A Big Country

もう夏真っ盛り。

お盆だね。

ということで、今日はじいじの実家にお墓参りに行くんだよ。

パパさんが、

『なぁ～んにもないものすご～い田舎だよ。』

って言ってるけど、どんなところなんだろう。

楽しみ楽しみ。

『あっ！　見て見て！　虹が出てるよ！』

『さっきまで雨降ってたのにね。今日はきっといい日になるね。』

高速道路を下りると、目の前には。。。

『パパさん！　すごい！　こんなに広いドッグラン、エマは初めて見たよ。』

でも、ちょっと草が長すぎない？

手入れしていないのかな。。。

『あ。。。これはお米なんだね。。。どうりで。。。エマは田んぼなんて初めて見たよ。』

そして、じいじの生まれたウチへ。。。

『広い玄関だねー！　この辺りの家はみんなこんな玄関なの？』

何もかもがこじんまりとしたエマの家とは大違いでびっくり。

お庭に行ってみると。。。

『すごーい！　そこらのドッグランより広いよ！　田舎ってすごいね！！』

あまりの広さに感動してちょっと芝生のお庭で遊びすぎちゃったけど、エマもちゃんとお墓参りに。。。

お墓はどこかな？

『あっ！　あったあった！』

『お墓も田んぼの中にあるんだね。』

エマもパパさんたちのご先祖様にお線香をあげてお参りしたよ。

お墓参りのあと、近くの海へ。

エマはお台場以外の海に来たのは初めて。

『すごいねー！　海ってでっかいんだねー！　お台場の海がおもちゃみたいに感じるよ。』

『ぶぉーっ！！　波がきたーっ！！』

海ってすごいね。

自然っておっきいね。

海の向こうには何があるのかな？

パパさんは行った事ある？

『えっ？　エマのご先祖様は海の向こうから来たの？』

去年の震災のとき、この海岸にも津波が来て死んじゃった人がいるんだって。。。

今はこの海も静かだけど。。。自然は怖いね。

自然が本気出したら、小さなエマたちは何もできないから。。。

『でも、いつかはこんな自然の中で暮らしてみたいな。』

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